君に飛んでけ、すなぎも!

アイドル沼のほとりから

キンブレをジャニーズの公演で使う人へ

度々問題視されているキングブレードこと通称「キンブレ」について書きます。

ジャニーズのコンサートに何を言われても持ち込んでくる人、頑なにキンブレを消したくない人に読んでほしいです。


コンサートにキンブレを持ち込まない人の気持ちをどうか読んでください。




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「そもそもどうしてキンブレがダメなのか」

・公式で認められていないから

ジャニーズ事務所所属のタレントが行う公演には「公式以外のペンライト、光り物は持ち込み禁止」というルールがあります。

これは暗黙の了解ではなく紙チケの裏やコンサートのお知らせについてくる規約に明記されているものです。

個人の好き嫌いではなく公のルールです。




・輝度が高すぎて近くの人の妨げになるから

キンブレは公式ペンライトに比べてすごく明るいです。はっきりいって会場内で目立つし、浮きます。
それを目の前や頭上でぐるぐる回されたらどうでしょうか。

双眼鏡越しでも直接見るのでも、視界に入ると目が眩みます。

コンサートを見に来てるのに、キンブレの明るさで公演が見えないんです。


・コンサートの演出を損なうから

前述のようにキンブレは公式ペンライトに比べてすごく明るいです。


公式ペンライトの色が統一されている場合は本当に悪目立ちします。

会場が同じペンライトの色で揃う感動的な場面でもメンバーカラーを光らせると、演者が必死に構成を考えて練習して客席に披露したかった演出がぶち壊されます。

公式ペンライトの色が複数ある場合でも明るさが遠くから見ても異様に違うので浮いてます。


周囲から見ても明らかに異質な光を周りの環境も考えず掲げ続けるのは、演者の表現を「目立ちたい!アピールしたい!」という自分本位な気持ちで踏みにじる最低な行為です。


「キンブレを持ち込みたい人の理由」

今回この記事を書くに当たって、ここまで批判や非難を毎年受けているのにジャニーズの公演にキンブレを持ち込んでいる人はどんな考えなんだろう?という疑問が湧きました。

「次のコンサートの為にキンブレ買ったよ!」みたいな呟きが案外簡単に、かなりの量で検索にもヒットしたので抜粋します。

・そもそも禁止なのを知らない
→最初は団扇禁止の現場でアピールするために始まったキンブレ文化。調べたところその時の公式ペンライトがキンブレによく似たデザインだったこともあり、そこからキンブレを持つ行為が広がったようです。

しかしその現場にとどまらず、ほかの公演にも持ち込んで来たことにより無知な方が「あの棒みたいなペンラは何?」「担当の名前を入れられるの?」「調べたら注文できる業者もあるじゃーん!」みたいな軽いノリで真似し始めたようです。

悪意が全くない、良かれと思って真似をして「目立つ!」と味をしめてぐるぐる振り回しているようですね。

傍から見たらそれは「目立つ」のではなく浮いている、冷ややかな目で見られているだけです。


・メンバーカラーのアピールをしたい!
→「公式ペンライトが白色だけだから」「メンバーカラーをアピールして、ここにファンがいると知らせたいから」という意見も見られました。


じゃあ、服装やアクセサリーや団扇でいくらでもアピールしてください。

元来そういう演者に迷惑をかけない方向で進化してきたのがジャニヲタ文化だと思います。

たしかに女子ドルや2.5次元など、他の界隈ではメンバーカラーのキンブレを持ってぐるぐる回して「ここに居るよ!」とアピールするのが当たり前でしょう。

でも、ジャニーズの現場は違います。
その雰囲気をどうか感じてくれませんか。

メンバーカラーをアピールしたい、見つけてほしいと思うなら(そもそもコンサートを見に行ってるのに見られに行く人はあまり理解できませんが)周りや演者に迷惑をかけずにアピールする方法を覚えてほしいです。

知らないなら調べてほしい。



・お金が無くて公式ペンライトが買えない!
→じゃあキンブレも買わないでください。

ペンライトが持てなくて残念だとは思いますが、それでもどんなグループだって開演したら目の前には夢の世界が広がります。

充分楽しめると思いますし、周囲に迷惑をかけてまで光り物を持ちたい!というガッツがあるのならその分お金を貯めて公式ペンライトを買ってください。

(※ちなみに一説ですがジャニーズ事務所の公式グッズは全て学生がお小遣いで買えるレベルの定価設定になっています。他のアイドルの現場に行くと価格の違いに驚きます。)


「キンブレを客席で掲げられると」

・とにかく前が見えない、視界が遮られる

頭上でグルグル、複数本を持ってケチャ…目の前でなくとも前の席にキンブレを持った人がいると見えません。

高く掲げなければ視界をさえぎらない!と思う方もいるでしょうが何度も書いているように「キンブレは公式ペンライトに比べて明るい」のです。

その明るさで目がくらんで見えない事だってあります。双眼鏡でふいに視界に入り込まれるとチカチカして凄まじく迷惑です。



・タレントに周囲一体が干される

「干す」「干される」というヲタ用語をご存知でしょうか。タレントによっては迷惑な席移動や規定外団扇を掲げるファンにサッと背を向けたり、それ以外のファンに手を振ったり「干す」という反応を示す人もいます。

キンブレを光らせている人がブロックに一人いたら、周囲一体が干されることも有り得ます。

(この夏のツアーでもそういった状況を見たり聞いたりしました。)

その日を楽しみに毎日学校や仕事を頑張って、やっとその公演を見ることが出来た気持ち、ファンならわかりませんか?

多ステやピンチケ関係なく、公演を楽しみに、自担を見ることを楽しみにしていた気持ち、わかりますよね?


あなたがキンブレを掲げているだけで周りの客席は大迷惑を被ります。




それでもまだ、あなたはキンブレをジャニーズの公演に持ち込みますか?

そこまでして目立つ事が気持ちいいですか?


たとえキンブレでメンバーカラーを点灯させていたとして「自分のファンがあそこにいる、嬉しい!」と思うジャニーズのアイドルはいません。断言します。

自分がもしアイドルなら「自分のファンは周りに配慮できず、自分がよければそれでいいと思ってる人ですよ」と周囲にアピールされているようなもので、すごく恥ずかしいです。






今回、夏のツアーで自担のグループのグッズのペンライトは白一色でした。


最後から2番目の曲では真っ白な衣装に身を包んだメンバーが真っ白な照明で照らされて、会場には真っ白な羽が舞いました。



歌い終わったあと、静かに1人1人会場に向けて、7周年を迎えるグループへの思い、今日この日までやってきた今までの思い、これから先に向かってどう進んでいくのか未来への思いをそれぞれの言葉で感謝を混じえながら、時に涙ぐみながら話してくれました。




真っ白な光に包まれるはずのその演出の最中も、ずっとずっとキンブレを掲げていた人がいました。少数ではなく何人も、ドームの中に沢山。






悔しかった。






ツアーラストの会場は真夏の西武ドーム

空調がなく、半屋外という過酷な環境の中でも必死にステージに立っているアイドルの姿は、言葉で「辛いよ〜!」と言われている訳では無いけど胸がぎゅっとなるような気持ちになりました。


そんな中でも素晴らしい歌やダンス、パフォーマンスを披露してくれて本当にかっこよかったし誇らしかった。


この人たちを応援していて幸せだって、心から思えました。


でも、真っ白な光に包まれるはずのあの場面で。

大事に大事にアイドルが言葉を紡いでいるあの場面でも、キンブレの光は消えませんでした。


「Jr担が持ち込んでる」「言っても消さないのはJr担」と、TLにそんなつぶやきも流れてきていましたが全部が全部Jr担当の方では無かったです。


挨拶するメンバーのメンカラをぐるぐる回したりケチャをしたり、揺らしていたりしたのは紛れもなくキスマイ担でした。



あなた達は、あの会場で、あの会場に来るその日までもずっと、アイドルの何を見てきたの?




アイドルじゃなくて、自分を見てもらう為に今日そこに来たの?





ステージの上のアイドルは言葉通り「命懸け」で今日ステージに立ったのに、目の前で思いの丈を話しているのに何一つ伝わらないの?





悔しくて、悔しくて堪らなかったです。


きっと本人達はもっと悔しかった。




周りのJr担の方は挨拶が始まるとメンカラのペンライトを自ら消したり、近くの人にお願いされると素直に「大丈夫ですよ」と下に下げてくれたりしました。





なのに、なんでキスマイの担当がさも当たり前のようにユラユラとキンブレを掲げ続けていたんでしょうか。


デビューする前から、デビューしてからも沢山苦難や逆境を乗り越えて迎える7周年。



コンサート当日だって、言うなれば劣悪な環境の中でも必死に培ってきたパフォーマンスを見せてくれた自担とそのグループのメンバー。




その目に、真っ白な世界を見せてあげることが出来なかった。





本当にあの光景だけは悔しくて悲しくて忘れられません。





あまりにも昨今のコンサート会場でキンブレが演出をぶち壊しにする様が酷いので今回ブログを書きました。



反論や意見等も、もちろん聞きます。
コメントやTwitterにリプライしていただいて結構です。







どうかこれからデビュー組のコンサート会場で公演中のキンブレの光が減りますように。

いつか無くなりますように。



心から願っています